そうなったら辞めるつもりだ
定年退職後、夜勤専従の介護職を希望した。
夜勤専従は日勤業務にある入浴介助やレクレーションもなく、勤務時間は長いが業務量が少なくて楽だと面接時に聞いていたからだ。
60歳を過ぎて、今までのようにハード過ぎる仕事はもう御免
少しは楽に働きたいと思ったからだ。
楽だと言っても夜勤専従ならでは緊張感はある。
利用者さんの緊急時対応がその一つだ。
滅多にないことだと言っても相手は皆高齢者
いつ何があってもおかしくないという緊張感に晒されながら一晩過ごすというのは、この仕事をした者にしかわからないだろう。
とは言っても実際は何事もなく穏やかな夜が多い。
がしかし、不穏で一晩中眠れない利用者さんの対応など、ルチーン業務の他にも目に見えない業務は多々発生する。
なのに、会社の中では夜勤専従は楽だ暇だと正面切って言う社員は多い。
夜勤専従は無資格でも出来るパート社員だが、業務量の割に高い賃金の夜勤専従への妬みもあるのだろうが、それを今更言われても、面接の時、言われた業務を忠実にこなしているだけだ。
こちらに非はないだろうが、社員からしてみれば面白くないのもわからなくはない。
そんな社員たちの不満が反映してか、近々、夜勤専従の業務が増えるという噂を社員の一人から聞いた。
噂だけなのかどうか、今のところまだわからないが、面接時にも聞いていなかった業務が会社都合で増えると言うのなら、その時は辞めるつもりだと返した。
その業務は、人手不足の部門補充のため、社員たちは会社の要請ですでに行っている業務なのだが、今回の話では、私たちパート社員も同様にするという噂だ。
そもそも欠員が出たままの部門の人員補充をしないのも人件費削減、残った社員に業務を詰め込んで継続という会社の方針らしい。
社員なら会社要請でも仕方ないとは思うが、パート社員も同様にと言うのはちょっと合点がいかない。
というのも、そもそも私たちパート社員はボーナスが支給されない。
何もかも社員と同じに扱いするのは無理があるだろう。
どこかに差があるから、パート社員はボーナスがないことを承知して働いているのだ。
いくら人手不足と言っても、会社の言いなりにはなりたくない。
介護業界は引く手あまただ。
なめたらあかんぜよ
今日の夕ご飯
噂のせいで、この頃やる気がおきない。
毎日転職サイトとにらめっこだ。
探すと家の近くに良さげな会社発見
どこに縁が転がっているかわからない。
どっちに転んでもいいように準備だけはしておこうと思う。
今日の夕ご飯
羽根つき餃子
なすとピーマンの甘辛炒め煮
ねぎ入り納豆
春雨サラダ
トマトの甘酢漬け
漬物&梅干し
お豆腐とわかめのお味噌汁
本麒麟
冷凍羽根つき餃子を上手に盛り付けられるようになった。
せっかくフライパンの上で羽根を作っても、いつも裏返す時に失敗していたからね
コツだコツ
盛り付け一つで美味しそうに見える。
今の会社のような個人経営の会社には労働組合がない。
前職では労働組合があったおかげで職員は不当な扱いを受けることもなく、権利を主張できた。
池袋のデパート西武百貨店でも、ストライキに発展しそうだと言われている。
大きな会社はそうして自分たちの身を守り、雇用を確保できる。
小さな会社では、自分の身を守るために出来ることは限られるが、なにも会社の言いなりになる必要はない。
納得できなければ辞めるだけだ。
辞めたところで死にはしない。