かつての部下と現場で働くということ

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60歳定年という制度が崩れかけて、

私の少し下から定年が一年づつ延びるという噂

ギリギリセーフで、晴れて60歳定年を迎えられる私は幸運だったと思います。

だって、60歳からもフルタイムで今の仕事を続けるなんて到底無理だし、もうガツガツと働きたくないからです。

と言っても、みんながみんな私のような考えの人ばかりでもなく、たとえ給料が現役時代の半分以下になっても非正規として働き続ける人も多いのは確かです。

うちの職場も今、そんな人達で溢れ返っていて、かつての管理職や上司が、かつての部下と一緒に現場で働いています。

今まで「部長」などと呼んでいた人を、急に〇〇さんと呼ぶことや

かつての部長が、それまで部下だった人に指図されて仕事をするという光景は、初めはお気の毒に見えますが、そんな光景にも次第に慣れてきます。

先日、かつての部長と現場でご一緒する機会がありましたが、年度が替わって間もないこともあって、やっぱりまだ部長気分が抜けきっていないご様子でした。

そりゃあそうですよね

つい先日まで部長だったんですから

いきなりかつての部下に指示されても、なにくそと思うかも知れません。

定年後の働き方はそれそれだと思いますが、同じ職場で再雇用の道を選んだ人は、ある意味、スパッと定年で退職する人より覚悟が必要かも知れません。

数年前に定年退職し、再雇用の道を歩んでいた職場の先輩は、いつの間にかフェードアウトしていました。

その頃、早期退職のことばかり考えていた私に、定年までキチンと働いて、再雇用の道を歩むよう勧めてくれた先輩です。

どんな事情があったのかは知らないけど、彼女は現役時代はバリバリの事務職で、再雇用後も事務職

それがいつの間にか現場に配置換えされていました。

それがフェードアウトにつながったのかどうかは定かではありませんが、私だったら耐えがたいことです。

 

どちらにしても、60歳という年齢はまだまだ働ける年齢ですが、少なくとも定年後にまで過剰なストレスのかかる働き方はしたくないと思っています。