そろそろ覚悟が必要な時期に
今日は、母の総合病院受診の付き添いに田舎へ
渋滞に巻き込まれないよう朝6時半出発
いつもなら5回はやり過ごす右折信号も一発で通過できた。
動作が緩慢な母には、今日は早めに身支度しておくように伝えていたが、玄関のドアを開けると、
な・なんとまだベッドの中(*_*)
一度起きたらしいが、まだ早いと二度寝していたと
まぁ、私の方も余裕で実家に到着したのは幸い、母が身支度をする間は気長に待つことが出来た。
母は、かかりつけ医で1ヶ月~2ヶ月に一度、総合病院で半年に一度受診
ここ1、2年の間に極端にADLが落ちたが、昔っから不摂生で健康維持に努めるタイプではない。
喫煙歴も長く、食生活にも無頓着、運動など一切しない。
そういう母に何を勧めたところで馬耳東風だ。
そんな母でも今年ついに90歳卒寿を迎え、今日はようやくお祝いに買っていた竹虎の杖を手渡すことができた。

実家についてから母の身長に合わせて長さを調節し、すぐに使えるようにした。
新しい杖を見た母は「こんなのもったいない」と言って、相変わらず古い杖を使っていた。
杖1本にしろ、母ぐらいの年齢になると新しいモノを使うのが怖いのかも知れない。
母の身支度が終わり、早速病院に向かった。
長い付き合いのお医者から、母と二人で検査結果を聞き、少しの間、お医者と世間話をした母は満足げだったが、
私は、何かいつもと違う気配を感じていた。
母が別の部屋で看護師に処置をしてもらっている間、こっそり私だけお医者に呼ばれた。
お医者は年度末で退職するらしく、母の臓器の老化も少しづつ進行していると
そろそろ覚悟が必要な時期がやってきたと悟った。
長年慣れ親しんだお医者が次回の受診時にいないこと、臓器の変化についても同じく、とても母に話すことはできない。
全部終わって、病院を後にし実家に着いた。
母と同居の兄には、とりあえず「母には言うな」と情報共有
いつもはヘラヘラしている兄も、さすがに神妙な顔になった。
帰り道、行きと同じ100キロの道のりは、そんなこんなで考え事をしながら運転していたせいでアッという間だった。
母を呼び寄せるつもりで買ったこの家に、母を呼び寄せることはついに叶わなかった。
母と私は昔っから口を開けばケンカになり、何度も怒鳴られ「もう来なくていい」と追い返された。
逆に、母は出来の悪い兄のことを放っておけず、いつまでも自分のそばに置いておきたかった。
4年前、リフォームしたてのこの家に、一度だけ母と兄が泊まったことがあった。

あの時、母と兄の絆の強さを実感した。
母とかかりつけ医、母と総合病院のお医者、母と兄の暮らし、信頼関係の濃さ、年月があまりにも長く
そこを切り離してまで母の環境をガラッと変えることが、母にとって本当に幸せかと
あれこれ考え出すとキリがなく、正解は一つではないと自己弁護しつつも
私は自己満足の遠距離介護を継続するしかないと
そんなことを思いながら帰り道
持って行ったシュークリームを美味しそうに食べる母の顔が何度も目に浮かんだ。
今日の夕ご飯
帰り道
介護離職という言葉が何度も頭をよぎった。
週4のバイトを辞めれば、もっと頻繁に田舎に帰れるんじゃないかと
今日の夕ご飯

ほっけ
けんちん汁
納豆
漬物
帰りが遅くなることを予想して、昨日からスタンバイしていたおかずで
けんちん汁は大きなタッパーに入れて実家にも持って行った。
何度も「美味しい美味しい」と言って食べる母の顔がまた浮かんだ。
「もうお前なんか来なくていい」と何度も私に怒鳴って追い返したことを、母は今どう思っているのだろう。
親子だから何を言っても許されると思っていたのだろうか
私は、ずっと傷ついていたのに
ここまで来ると、全部なかったことになるのは不思議だ。
安全性を重視したSGマーク付きの杖

