高齢者就業の引き際
今の時代
年金だけでは食べていけないと、年金を受給しながら働いている人は珍しくない。
うちの会社にもそんなパート社員がおられるが、彼女はすでに70歳を過ぎている。
介護業界では、今は80歳代でもバリバリ働いている人もいるというのだから、その需要の多さがよくわかる。
逆に若年齢層には不人気な職種であるため、中高年齢層が介護業界に従事する率が多くなるのは仕方がない。
人手不足は年がら年中
1年中求人を出しているのは、うちの会社だけではない。
社員の出入りは激しい。
一旦入社すれば、余程問題がない限り、クビになることもない上、少々仕事が出来なくても覚えが悪くても、猫よりマシだと言わんばかりに雇用され続ける。
うちの最高齢のパートさんは、まさにそんな方だ。
勿論、長所もたくさんあるのだが、70歳を過ぎると厚かましさも半端ない。
イヤな仕事は要領よく避け、人の半分ぐらいしか業務をしない。
自分のことは棚に上げて、文句だけは人一倍だと社内でも評判になっている。
彼女と勤務が同じになると、彼女のフォローや尻拭いに翻弄されるのだが、当の本人はそんなスタッフの気苦労などわかっていない。
勿論、同じ高齢者でも現役世代同様にキレッキレで働く高齢者もいるが、まだまだ自分はできると思っていても、案外できていないことが多いのが高齢者かも知れない。
本人はできていると思っていても、人の評価は正反対のこともある。
それは年齢に限ったことではなく、能力の問題もあるのだが、彼女の陰口を聞くたびに、高齢者就業の引き際を感じる。
高齢者が働く理由は、健康で働けるうちは働きたいとか、年金だけは食べていけないから少しでもとか、家にいたってすることないしとか
だいたいそんなところではないかと思うが、限界を悟ることは大事だと思う次第
コソコソ陰口は言われても、なかなか面と向かって本当のことを言ってくれないからだ。
さて、そんな高齢者の部類に突入した60歳代前半の私だが、とりあえず今は65歳までは働こうと思っている。
それ以降のことは自分の健康状態と能力次第
就業に適さないと判断すれば、潔く隠居する方が幸せだ。
今日の夕ご飯
会社の人手不足がシフトに表れ、過酷な勤務体制だ。
これまで3人でこなしていた業務が2人になるということは、かなりキツイ
私より一回り年下のスタッフですら、今朝、業務がひと段落した時、廊下で座り込んでいた。
そんな状況を涼しい顔をして眺めているのは管理職だけだ。
今日の夕ご飯
皮つきポテトのチーズ焼き
冷や奴
野菜サラダ
焼鮭
漬物&梅干し
ねぎ入り納豆
麩とわかめのお味噌汁
本麒麟
冷凍庫の食材はまだいっぱいだが、冷蔵庫の食材が随分減った。
徐々に残り物整理の食卓になるが、残り物で献立を考えるのもまた面白い。
今は高齢者の就業率も高くなったが、それなりに色んな問題もある。
体力も能力も衰えた高齢者がいつまでも働き続けるには、周囲からの圧力に耐える強いメンタルも必要だ。
そこを厚かましさでスルーするか、耐え忍ぶか
私なら、その時、引き際を悟る。