一人暮らしのシニア女子
定年退職後、この街に家を構え
さぁ、第二の人生の始まりだと、胸を膨らませて再就職したのは良いが
2年も経たないうちに仕事中のケガで休職
お医者は、まだまだ若い頑張れと励ましてくれるが、先日から痛みがぶり返している。
痛みを受け入れながらも気持ちばかりが先走り、衝動的な転職活動も見事不採用
いっそ、90歳でも雇ってくれるマクドナルドへ転職しようかと妄想し始めた。
60歳までお堅い職場にどっぷり浸かっていたせいか、まさかこんな第二の人生が待っているとは思ってもおらず
少々苦戦しているところだ。
まだ療養期間中の今
それに甘んじてのんびり構えていればいいモノの、せっかちな私は、どうしても先のことを考えてしまう。
昨夜はベッドに入ってから、背部痛が襲ってきた。
元気な時はいいのだが、どこかが痛いとやっぱり不安になる。
この家で一人暮らしを始める時から思っていたことがある。
一度、地域の民生委員さんを訪ねてみようかと
身近に相談相手がいると何かと心強いし
60代で民生委員さんのお世話になるのは、まだ早いとも思ったが、何と言っても一人暮らしのシニア女子だ。
アポぐらい取ってもいいだろう。
この街に来て、お互いに頼みの綱にしていた従姉とは、あれ以来なしのつぶて
虫の居所が悪い人との関わり方昨夜は参った。お彼岸のお墓参りをいつにするか、ただそれだけを聞きたくて従姉に電話したのだが電話した時間が悪かったのか夜は8時になったら布団に入るという従姉なのだが、電話をかけたのは8時ちょっと過ぎていた。5回鳴らしたら留守電に切り替わった。やっぱりもう寝たのだと翌朝かけ直そうと電話を切ったら、今度は従姉からかかってきたのだが開口一番、すでに従姉の声のトーンは普段と違っていた。こわーいつもなら「あら~、道子ちゃん」って始まるのが、さも面倒臭そうに「もしもし」とりあえ... 虫の居所が悪い人との関わり方 / 今日の昼ご飯 - 願わくばHAPPY END |
いくらどうでも、このままってことはないだろうが、所詮従姉だ。
親でも姉妹でもない。
頼りにし過ぎるのも、お互いに重荷になると考え直した。
従姉の住まいは遠くでもないが、遠くの親戚より近くの他人と言うように、むしろ民生委員さんの方が頼りになるかも知れない。
田舎のボロアパートに住んでいた時
住人の一人に、80代ぐらいの足の悪い一人暮らしの女性が住んでいたが、彼女は、部屋の電球の交換から書類上のことまで民生委員さんに頼りっぱなしだった。
私はまだそこまで頼るつもりはない。
自分でできることは自分でするつもりだが、今はただお守りのような存在が欲しいだけ
遠方に嫁いだ娘は、私のことを今だに強い母親だと思っている。
確かに、ワンオペ子育て中は鬼のような母親だったし
そのせいか
私が病気をしようがケガをしようが知らん顔だ。
今日の夕ご飯
餃子
酢玉ねぎ
野菜サラダ
ねぎ入り納豆
漬物
豆腐とわかめのお味噌汁
芋焼酎の炭酸割
折角うまく焼けた餃子だが、フライパンにくっついて型崩れ
まるで私の折れた背骨のようだが、味は変わらず美味しかった。
ケガをしても病気をしても自分で対処できるうちはいいが
自分で対処できなくなった時のことだ。
昨日、生命保険の営業マンに言われたこと
万が一、私がケガや病気をした時、若しくは死んだ時
私自身が給付金の請求ができない状態になった時は、他に誰か給付金の請求ができる人がいるのかと質問された。
一人暮らしのシニア女子に対して、ごもっともな質問だ。
とりあえず娘の存在はアピールしておいたが、どうだか
民生委員さんの存在が急浮上してきた理由もわかるだろう。