うちのアパートの一室に住んでいた一人暮らし女性がついに老人ホームに入りました。
彼女がこのアパートに引っ越してきたのは10数年前のこと
ひどい変形性膝関節症で膝と膝の間にバスケットボールが1個入るぐらいのO脚で、歩みものっしのっしとかなり遅く、日常生活に不便をきたしている様でした。
そんな彼女は近所に住んでいる民生委員から何かと支援を受けていました。
電球の取り換えとか自分ではできないことを全般的に支援してもらっていたようだけど、時には支援の域を越えてうまく民生委員を利用している感じでもありました。
彼女が引っ越してきた当初
彼女の部屋に呼ばれて何回か話をしたことがあるのだけど、人の悪口と持病の話しが多かった気がします。
部屋の中にある家財道具は必要最低限という感じでガランとしていて、お風呂ももったいないといって週に2回シャワーを浴びるだけだと言っていました。
何かあった時にすぐに人を呼べるようにブザーが設置されていて、生活保護も受けていると言っていましたが、そんな彼女の部屋にあったのはタバコ
習慣的にタバコは吸っていたようです。
タバコやコーヒーは嗜好品
ご飯と違って生きていくのに必要な食品ではありません。
足が悪いという理由で彼女は地域の勤労奉仕には一切参加したこともなく、アパートの階段掃除も免除されていました。
同じアパートに住む住民たちは、そんな彼女のことを多少不満に思いながらも余計なことは言わずに過ごしてきました。
生活保護受給者の喫煙
実は低所得者ほど喫煙率が高いという統計もあるようです。
所得により生活習慣に差がある
厚生労働省が2010年に実施した国民健康・栄養調査によると、所得が比較的低い人ほど喫煙率が高く、女性では肥満の割合が高いことがわかりました。国が所得水準と生活水準との関連について調査したのは初めてのことです。調査対象にした約3200世帯の所得を「600万以上」「200万~600万円未満」「200万円未満」に分け、年齢、世帯員数を調整したうえで、世帯の所得が600万円以上の世帯員を基準として、200万円未満、200万円以上~600万円未満の世帯員の生活習慣(体型、運動、たばこ、飲酒、睡眠)の状況を比較しています。
その結果、肥満者の割合は、男性では差が見られず、女性では200万円未満と200~600万円未満の世帯が高いという結果が出ました。
習慣的に喫煙している人の割合は、男性では200万円未満の世帯で高く、女性では200万円未満と200~600万円未満の世帯で高いという結果が出ています。ただ成人の喫煙率は男性32.2%(前年比6ポイント減)、女性8.4%(同2.5ポイント減)で男女とも1986年の調査開始以来、過去最低を記録しています。
そのほか、習慣的な朝食欠食者の割合は、男性では200万円未満と200~600万円未満の世帯で高く、女性では200万円未満の世帯で高いという結果に。食生活では、所得が低いほど朝食をとらない割合が高く、1日当たりの野菜の摂取量も少ない傾向が見られました。
運動習慣のない人の割合は、男性では200万円未満の世帯で高く、女性では200万円未満と200~600万円未満の世帯で高いという結果が出ています。
厚生労働省は、所得により生活習慣に差があることについて、「検診や医療、健康づくりに関する情報へのアクセスといった点で影響が出ている可能性がある。次の国民健康づくり運動プランで健康格差の縮小に向けた対策を進める」としています。
引用元:https://www.kenkou-club.or.jp/kenko_genki_sh20.jsp
随分前に中国のイケメン過ぎるホームレスの写真が公開されて話題になりましたが、彼もまた喫煙者のようでした。
*画像お借りしました
タバコを買うお金があるなら食料を買うお金に充てたらどうだと、うちの実家の母や兄に言うようなものですが、タバコというのはなかなかやめられないという中毒性があるものです。
どちらにしても生活保護費でタバコを買っている人がいると聞けば、税金を真面目に収めている側からすれば面白くない話ではありますが、所得の低い人でも良き生活習慣を心がけて健康管理に努めている人もありますからね
その辺りの矛盾は私が実家に対して常日頃思っていることと同じように、悪しき生活習慣が身についている人に良き生活習慣を心がけるようにと言ったところで簡単に変えられるものでもありません。
老人ホームに行った彼女は、今頃老人ホームで隠れてタバコを吸っているかも知れませんね