引っ越しの荷作りを始めたのが1月の終わりだったか
この機会に何年も前から放置していた写真の整理をしようと思い立ったのはいいけど、いまだ手付かずのままでした。
引っ越しが来週に迫った今
荷作りに専念できる日はあと4日
さすがに新しい住まいにまで、昔ながらの重たい台紙のアルバムを何冊も持って行く気にはなれず、薄手だけどたくさん写真が入るフォトブックを3冊買っていました。
ようやくその3冊の活用される日が今日やってきました。
娘が小学生の頃までの写真は何とかアルバムに収めてありました。
片や私の写真なんて放置もいいとこ
独身時代の会社の社員旅行の写真まで出てきたので、いっそ捨てようかとも思ったけど、今回の写真の整理では自分のアルバムというものが1冊ぐらいあってもいいなと考え直したんです。
雑然と放置されたままの写真の中には私の結婚式や結納式、新婚旅行や娘が生まれてからの写真など、どれを取っても元夫の顔が映り込んでいる写真は特に行き場を持て余していました。
あらたまって見ることなど勿論なく、できれば見たくない写真ばかりでした。
だけど、隣に元夫がいたとしても私の一生に一度の晴れ姿もそこにあるわけです。
若かった頃の母が元夫に酒を注いでいる結納式での写真
元夫が生まれたての娘をぎこちない手で抱いている写真
入職したての私が慣れない職場で奮闘している写真
そんな写真の数々を一枚一枚フォトブックに入れる作業は、過去の自分と向き合う作業でもありました。
離婚したての頃
まだ憎しみが冷め止まなかった元夫の写真など、可愛い娘には絶対見せたくないと隠すようにしまっていたけど、あれから30年以上経った今、こうして元夫が写っている写真を整理しようと思ったのは娘のためかもしれません。
娘が物心つく前に娘を連れて嫁ぎ先を飛び出してきた私の行為は、娘から父親を奪うことでもありました。
父親の写真を見ることもできなかった娘に、今更ながらではあるけれど私がしてあげられることと言えば、娘は私と元夫に愛されて生まれてきたこと
そして短い年月ではあったけど、その間は二人に大事に育てられたこと
それを娘に伝えたかったのです。
結納式の写真、結婚式の写真、娘がお腹にいた時に元夫と旅行した時の写真、数少ないシーンで元夫が娘を抱っこしている写真
それらのシーンの写真の数々を時系列でフォトブックに収めると、娘が当たり前の家族の時間を過ごした貴重な日々が思い出されます。
大人になった娘が父親に会ってみたいと漏らしていることを、娘婿から聞いたことがあります。
せめて写真だけでも堂々と見られるよう、今度娘に会う時にはこのフォトブックを手渡したいと思っています。
これは私の単なる自己満足
娘への罪滅ぼしにはならないでしょうが
引っ越しを目前に冷蔵庫に残った食材の整理に励んでいます。
今日は朝から鶏むね肉に下味をして漬け込んで、大量の唐揚げを作りました。
勿論、これだけいっぺんに食べたわけじゃありませんょ
残りは冷凍して、これから引っ越しの日まで小出ししておかずにします。
あまり料理に専念できる時間もないのでね
塩麴をベースににんにく、しょうが、酒に漬け込んだ鶏胸肉を唐揚げにして、今日はポッカレモンを付けて食べました。
さっぱりして美味しゅうございました。
私が結婚式をあげた年、母は今の私より若かったのです。
花嫁姿の私の横には黒留袖を着た母
後先考えずに私が嫁ぎ先を飛び出して来なければ、私の家族も皆違った人生だったのかなぁと、少しばかり自責の念にかられます。
引っ越しが無事に済んで新しい住まいが落ち着いたら、母の呼び寄せのことを真剣に考えなければいけません。
生まれたての娘をぎこちない抱き方で抱いている写真の私のように、60年前、母もそうして生まれたての私を抱き上げてくれたのでしょうから