私は、生まれてこのかた持ち家に住んだことがありません。
貧乏育ちだったとは言っても、本当に貧乏だったのは幼少期が主で、その後はある程度の世帯収入はある一家だったのですが、家族がそれぞれ家を持つという思いがまったくなく、ずっとアパート暮らしでした。
そんな家族の中で私だけが長年、持ち家に住みたいという思いを抱えたまま、ついに60歳になろうとしているわけです。
結婚、出産、離婚という道を得て、ワンオペ子育てが終了し、子供が巣立ってから、ようやくまとまった貯金ができるようになると、長年抱えていた家を持つという夢が夢ではなくなってきました。
今住んでいるアパートは、古いけど周囲の環境も良く、住み続けるには何の問題もありませんが、
何十年も頑張って働いてきた私にとって、このアパートが終の棲家になるにはちょっと寂しいのです。
それと、今の住環境で強いて上げるならお風呂の問題です。
アパートのお風呂は狭くて寒いのです。
浴槽はほぼ正方形
足を延ばして入れません。
それと好きな家庭菜園を老後の楽しみの一つとしている私にとっては、やっぱり狭くても庭が欲しいのです。
そんなことが、私が持ち家にこだわる主な理由です。
家の購入を考えるようになってから、不動産屋にも何度か足を運びましたが、時にはマンションを勧められることもあります。
だけど、マンションは修繕積立金や管理費など、物件代金以外にも月々の維持費がかかります。
それが結構バカにならないぐらいの金額で、下手をすると、アパートの家賃ぐらいの金額のところもあったりするので、私はマンションの購入は一切考えていません。
また、私とは真逆の道を歩んだ、定年後に持ち家を売ってマンションを購入した夫婦の悲劇も現実にあるようです。
一生に一度の大きな買い物が、「持ち家リスク」とまで言われる時代になった。だが、はたしてそうだろうか。長年住んだ家を手放すことは、さまざまな面でより深刻な老後不安を生み出す原因になりうる。
定年後に「持ち家を売った」年金暮らし夫婦たち、そのヤバすぎる末路(週刊現代) ... - マネー現代
とは言っても老後の暮らしは人それぞれ
持ち家を売って老後はコンパクトなマンション住まいという選択肢もあって当然です。
どちらにしても、ある程度のお金がないと老後の暮らしは不安です。
さて、そんなことを言っている私も不安は勿論ありますが、人の寿命なんて定かではありません。
心配ばかりしていては人生面白くありませんから、今までも何とかなってきたように、これからも何とかなるさと思って、明るく生きていきたいと思っています。