職場の同僚との会話
同僚のご主人は私と同い年で公務員
今年度末で定年退職なのだけど、わけあって途中3年ほど休職していて、それ以来昇格もしていないので、満額の退職金は出ないそうです。
今すでに、自分より年下の上司のもとで働いていることもあって、変なプライドもなく、定年退職後も同じ職場で非正規職員として働くつもりでいるそうです。
で、その方の奥様である同僚は、地元ではそこそこの資産家の娘で、公務員のご主人のもとに嫁いだと言っても、根っからのお嬢様気質です。
私なんぞとはお金の価値観も使い方も違います。
ちょっとお寿司を食べに隣の県まで行ってみたり、
仕事前に友だちとモーニングしてきたとか、
私がいつも日曜日にとあるスーパーで買う3パック1000円のパック寿司はまずくて食べられないとか
彼女曰く、お金がなければ将来施設にも入れない、お金がなければ老後食べていけない。
お金がなければ、お金がなければと、二言目にはお金がなければと言って、変形性膝関節炎で膝が痛いというのに、びっこをひいてまで仕事に来ています。
お嬢育ちの彼女と自分を比較するのもおこがましい話だけど、普段から大して贅沢もせず、ローコスト生活、老後は年金と多少の貯蓄があれば十分、お金より自由な時間が欲しいなんて、来る老後を楽しみにしている私からしてみれば、何をそんなに焦っているのかと思ってしまうのです。
まだ片付けるのは早いけど、今日、長年使っている職場のロッカーを整理していたら、職場から支給された新品の制靴が3足も出てきたので、ちょうど足のサイズが同じだった彼女に全部あげました。
彼女は、自分のご主人が60歳以降も同じ職場で再雇用の道を歩むように、私も辞める辞めると言いながらも、定年後もこの職場に残ると思っていたようですが、ようやく私の退職の意思が確かであることをわかってもらえたようです。
それでも、彼女は、「お金がないと生活できないよ」とか、「この先どうするの」とか言って、私に詰め寄って来たけど、お宅はお宅の暮らし、私は私の暮らしです。
私がたとえ老後、彼女の助言を無視したせいで貧乏になったところで、彼女に泣きついたりはしませんこと
私が将来的にもらえるひと月当たりの年金額は、今の生活費よりも多いのです。
いかに今ローコスト生活をしていることか
先日、うちに来たガス屋さんもびっくりしていました。
うちの2口のガスレンジは、このアパートに引っ越してきた30年前に設置してもらったものだけど、今でもピッカピカで現役で活躍しています。
彼女とは、そもそも一生涯に使うお金の額が違うのです。
どうぞどうぞ、美味しいお寿司を食べに隣の県へ行ってくださいませ
私は3パック1000円のお寿司をまずいと思ったことはありませんから
うちのベランダで育てているラズベリーに、今年も小さな赤い実が成りました。
3年ほど植え替えをしていないせいか、実の数も少なく栄養が行き届かないようですが、少ないながらもこうして赤くて可愛い実が成ると嬉しくなります。
来年は絶対、まだ見ぬ家の狭い庭の土に植えて、大きく育ててあげようと思います。
そんな暮らしがあれば、お金なんてちょっとあればいいんです。
老後の資金、施設の入居費など、老後に必要なお金は拾い出せば切りがないけど、介護が必要になる時まで自分が生きているかどうかもわからないし、もしかしたら、死ぬ直前までピンピンしているかも知れませんし
備えあれば憂いなしってヤツですかね
どちらにしても、せっかくの老後を、お金のことばかり考えて生きるのはイヤですけどね