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LINEなんてやめようと思っていたのに

集団行動大嫌い、一人行動大好きな私です。

6年前に買ったスマホの連絡手段は未だにショートメールが多いという、なんとアナクロな使い方

今でこそ、引っ越しや家のリフォームのことで業者と連絡を取り合うことが多いけど、こんなことでもなければ、一日中着信音が鳴らない日も珍しくない私のスマホ

特に面倒臭くて個人情報ダダ漏れのLINEなんて、60歳を機にアカウントを削除しようかと思っていたところでした。

ところがです。

退職間近になってから職場の人達から今後の連絡手段として、LINEの友だち申請されることが多く、結局継続する羽目になりました。

だけど、退職後はこれまでのLINEの友だちは整理するつもりです。

大きな組織の中で働いていると、不必要な人脈が出来上がってしまうこともあります。

そんなことを言うと「無意味な出会いなんてない」なんて叱られそうだけど、私はそうは思いません。

特に面倒くさい女子が多い職場の人間関係については、大愚和尚さんの『和して同ぜず』の如く、仕事中は協調するけどプライベートは別というスタンスです。

そんな距離感を保つことで自分自身の心が平穏を保っていたように思いますし

人と人との距離って大事だと思います。

母は実の娘である私には何を言ってもいいと思っているようで、平気でひどいことを言います。

母は自分でも口の悪いことを認めているようですが、言霊というように言葉には魂が宿っているので言葉で人を活かすことも殺すこともできるものです。

なんて偉そうに言っている私だって、言葉でどれだけ人を傷つけたかわかりませんが、そう思っているからこそ、この歳から言葉には気を付けようと思い始めたのです。

かつての部署の同僚たちとLINEのグループを作って盛り上がっていたことがありました。

だけど、盛り上がるといっても最後にはいつも人の悪口になっていました。

その中にいると自然に自分も同調して、次第にエスカレートしていくのがわかりました。

そして、機関銃のようなLINEのグループ会話が終わった時、虚しさだけが残って何とも言い難い感情に度々自責の念を覚えたモノです。

そもそも一人行動一人遊びが好きな私は、そういった対話はやっぱり苦手です。

一人でいる時の自分の方がはるかに好きだし、居心地がいいのは確かなこと

だけど、定年退職後もそういうスタンスで行くのかと言えば、それはよろしくありません。

組織の中で働いている今は、否が応でも集団の中に身を置いています。

その代わりに、一度そこから離れた時に一人を楽しむのはメリハリがあっていいのかも知れないけど、これからは社会との接点を自分から見つけなければならない立場になります。

そうなった時、やめようと思っていたLINEのありがたさがわかるのかも知れませんがね

とは言っても、もういい歳ですから人の悪口に花を咲かせるようなLINEは御免です。

他愛もない世間話に花を咲かせるために、これからもLINEを続けようと思い直しました。

道子

60代一人暮らし 定年退職後、フルリフォームした中古住宅で暮らしています。