まだまだ遠い話だとは言え、私は、この街で骨を埋めるつもりだ。
今はまだ、車は必要不可欠だが、仕事を辞めれば車もそれほど必要でなくなる。
何故なら、徒歩圏内に商業施設が充実しているからだ。
うちから徒歩1分の場所にバス停が2ヶ所ある。
市内を循環しているバスと、自宅周辺地域だけを循環しているバスがあって、どちらも低料金で利用できる。
この場所に家を構えたのも、こういった利便性があったからだ。
とは言っても、普段は車移動だ。
バスに乗るのはご先祖様のお墓参りに行く時だけ
しかも、いつも従姉と一緒だ。
従姉と一緒に行動すると、いつの間にか私は従姉の後をついて歩いている。
知らない道を覚えようともせず、この1年半過ごしていた。
今日から始まった3連休
ちょうど繁華街にある映画館で観たい映画が上映されていたので、一人でバスに乗って行ってきた。
いつも道案内をしてくれる従姉がいないと、歩きながら知らない道も覚えられる。
初めて入った映画館は、レトロな雰囲気の映画館だったが、昭和生まれの私にはむしろ落ち着く場所だ。
いっぺんに、この映画館のファンになった。
この映画館で上映される映画はマニアックなモノが多いのだが、そこがまた私の興味をそそる。
今日観た映画は福田村事件だ。
この映画を観る前に、とりあえずどんな映画なのか下調べをした。
苦手な時代モノだと知って、実は他の映画にしようかと迷ったが、見終わった後、この映画を観ておいて良かったと思えた。
関東大震災直後の混乱期に、実際に起こっていた事件にも関わらず、歴史に埋もれていた福田村事件
目を覆いたくなる凄惨なシーンも多かったが、これが実際に起こった事件だということは、日本人として知っておくべきだろう。
映画館のない田舎に住んでいた頃は、映画館に足を運ぶのも1日がかりだったが、今は、たった10分で映画館に行ける。
しかも、映画の後は、繁華街で買い物も飲食も選り取り見取りだ。
今日は映画の後に、青果問屋で買い物をした。
質のいい新鮮な野菜や果物が狭い店の中に所狭しと並んでいて、いつも常連客でごった返している。
なす
ラフランス
セロリ
モロッコいんげん
助六弁当
玉ねぎ
これだけ買っても1,700円足らずだ。
往復バスなら、繁華街でビールを飲んで帰っても、飲酒運転で捕まることもない。
老後の楽しみがまた一つ増えた。
今日はシニア女子にとっては、ちょっとした冒険の日だった。
映画の前にお昼ご飯を食べるつもりが、どうやら1本遅いバスに乗ったようで、お昼ご飯を食べる暇もなく映画鑑賞
映画が終わった頃には空腹で倒れそうだった。
今日の夕ご飯
大きな焼売
ねぎ入り納豆
マカロニサラダ
漬物&梅干し
助六弁当
肉ワンタンスープ
本麒麟
野菜を買うために入った青果店で、空腹のあまり助六弁当に思わず手が出てしまった。
おかげで、ショボい夕ご飯が充実した。
繁華街近くのバス停まではバスで往復したが、広い繁華街の中はかなり歩いた。
おかげで今日はいい運動になった。
こんなこともあろうかとスニーカーで行ったのは大正解
田舎に住んでいた時はスニーカーなんて買ったこともなかったけど、この街では必須だ。
繁華街に行く時は、ちょっとお洒落がしたい。
もう服なんて要らないと思っていたが、新しい服が欲しくなってきた。