何度もフラれた母のお泊り体験
今日はついに実現しました。
朝、9時に家を出て、実家に着いたのが11時過ぎ
母はすっかり準備が整っているかと思えば、それからもたもたとトイレに入ったりズボンを履き替えたり
とにかく一つ一つの動作がまるでスローモーションの映像を見ているようです。
それでも30分ほどで準備が整い、兄と共に出発
途中、中華料理屋でランチを食し、2時間半かけて我が家へ辿り着きました。
言われなくても今日の夕ご飯は母の好きな炊き込みご飯にしようと思っていたところ、母からリクエスト
ランチが重めだったので、夕ご飯は消化の良さげなメニューにしました。
炊き込みご飯
大根のお味噌汁
冷や奴
なすの甘辛炒め煮
漬物
ジョッキ缶
母はお酒を飲まないのでジョッキ缶はなし
久しぶりに一家勢ぞろいの夕ご飯でした。
こんな朝ご飯に毛の生えたような夕ご飯に、母は何度も何度も美味しい美味しいと、口からご飯をこぼしながらも完食
兄も久しぶりの据え膳にパクパクとご飯を口に運び、炊き込みご飯を2繕も食べました。
こんな光景だけを見れば、我が家は何の変哲もない普通の家庭に見えるのだけど、歩くのもおぼつかなくなったこれから迎える母の介護問題や、兄のこの先のことなど、実は色んな問題を抱えています。
勿論、そんなことに目をそらさずに向き合わなければいけない時が、近い将来やってくるのだろうけど、今日、一家が勢ぞろいして、久しぶりに食卓を囲んで談笑しただけで、今まで思い悩んできたことが、自然に何とかなるのではないかと思えてきました。
まぁ、そこら辺りは私がいつも言う、なるようにしかならないとか、どうにかなるとか、なんとかなる、と言った理由なき楽観的な部分なのでしょうが
母たちには2、3日うちにいてもいいとは言ったのだけど、明日帰るそうです。
おそらく居心地の悪さもあるだろうし、帰ってから、母と兄とで今後のことを話し合うのでしょう。
私は母の呼び寄せは考えているけど、正直言って兄の呼び寄せは考えてはおらず、だけど、兄には最後の砦としてこの家があることを安心材料として伝えました。
慣れた手つきで母の手を引いて歩く兄の姿を見たら、私が今日たった一日母にご飯を作ってあげたことより重いものを感じました。
私が30年近く仕事に専念できて、定年まで勤め上げられたのも陰ながら母の面倒を見続けてくれていた兄のおかげかも知れません。
建前は母のお試しお泊りだったけど、家族みんながそれぞれに色んなことを感じたような気がします。
母にとっては何年振りかの長旅
車から見る景色を楽しみ、開け放した窓から入る新緑香る新鮮な空気を吸い、外食
そんな何気ない一つ一つのことを母は大喜びしていました。
今日、実家に着いた時、ゴミ屋敷化していた実家が若干キレイになっていました。
兄が少しづつ掃除を始めたようです。
我が家も何かが変わり始めたのかも知れません。
そう思いたいだけなのかも知れませんがね